エフクシノグラド離宮と展望台
アラジャ修道院を見た後、タクシー運転手が「次はどこに行く?」と聞いてきます。 「Evksinograd」と答えます。アラジャ修道院の次の次くらいに行きたかったエフクシノグラド離宮です。位置関係からも正しい選択のはずです。ドライバーさんは「壁しか見れないかもしれないかも行くか?」と聞いてきます。
ブルガリア オフィシャル観光サイト(http://bulgariatravel.org/ja/object/303/Evksinovgrad)に 「観光は5名から20名の団体を構成して行われています。」との記述があります。 事前に調べていましたので、タクシー運転手が言っているのは「2人だけだと、入れないよ」という意味であることはすぐに判りました。
とは言え、次の観光スポットはヴァルナ市内か市内を越えた逆方向の郊外です。 どうせ通り道です。「壁だけでも見たい。」と答えます。
エフクシノグラド離宮に着くと、複数の警備員がいます。 ヴァルナ市内および郊外の観光スポットの中では異質です。 他の観光スポットは「もう少しちゃんと管理したほうがいいよ。」という感じですがここは妙に管理されているようです。
タクシー運転手がなにやら警備員と話をします。
タクシー運転手が「2時間後に団体さんが来るので、そのタイミングなら一緒に中に入ることができる。どうする?」と聞いてきます。
「入る」と即答します。
「じゃあ、それまで展望台に行こう」と言ってきます。
断る理由があるわけもなく、行きます。
展望台
この展望台の存在は事前に調べた範囲では判りませんでした。
ですが、タクシーチャーターでヴァルナ観光をすると定番にようです。
Team Japanの別グループの方もここに連れて行かれたようです。
展望台はヴァルナ市外を抜け、Asparuhov橋を超えたところにあります。
ヴァルナの観光サイトに複数の色でライトアップされた橋の画像がほぼ必ず出てきます。
それがAsparuhov橋です。
でも、夜に見たとき、ライトアップはされていましたが単色でした。
ともあれ、Asparuhov橋を超え数キロ、GPSデータが正しければ標高150mくらいのところに
展望台があります。
展望台から見るヴァルナの街はきれいでした。
前日、戦った試合会場も見えます。
ヴァルナ到着当初の「寒くて暗い街」の印象はかなり変わりました。
「ブルガリアの夏の首都・海の首都」と言われることがかろうじて判ります。
当たり前ですが、ヴァルナの展望台に立つことを目的に日本から行くことはあり得ません。
ですが、ヴァルナで1日観光の時間があるのであれば、お勧めします。
エフクシノグラド離宮
エフクシノグラド離宮に戻ります。ヴァルナ市街を通り抜け、再び黒海沿いに北上します。(この日の黒海は綺麗でした。前日までの「暗い海」の印象を払拭させます。)
エフクシノグラド離宮は、ホテルのあるコンスタンティン・ヘレナとヴァルナの中間にあります。
観光は団体で1時間半、ガイド付きで庭園と宮殿の中を廻ります。
ョ
私達はブルガリア人の中に飛び入りです。当然、ガイドさんは外人混入を想定していません。
英語で聞いてみます。「Do you speak English?」
笑いながら、Noと答えてきます。
一応ドイツ語でも聞いてみます。「Sprechen Sie Deutsch?」
黙って笑っています。
話しかけるのはやめることにしました。
庭園を10数人で廻ります。
時折、ガイドさんのブルガリア語(と思われるが確証なし)の説明があります。
一番後ろで邪魔にならないようにしています。
ここも事前に調べた範囲では、行きたいと思っていたところですが、
個人的な感想としては庭園は長崎のグラバー園未満
宮殿は・・・氷川丸のレベル。
やはりヨーロッパ各地のメジャーな宮殿とは比較になりません。
ウィーン空港トランジットなら、「宮殿」の観光はウィーンをお勧めします。
でも2度と行かないところですから、とりあえずは他の団体さんと一緒に入ることが
できただけでもよかったです。
同じく微妙な観光スポット「ストーンフォレスト/ポビティ・カマニ」です。