Varna2013 サテライトショップ
初めてのベテラン選手権で楽しみにしていたことの1つにサテライトショップがあります。
ヨーロッパのフェンシングメーカー複数社が出店をしているものと思っていました。LeonPaulやAllstarはもとより、PBT、日本では馴染みの薄いFWF等、出店して、日本より安く買えるものと思い込んでいました。
ですが、ヴァルナで出店していたのはPBTだけでした。
エペヒルト
ちょっと期待はずれでしたが、取り敢えず、PBTで必ず確認したいことがありました。
私がメインで使っている剣のヒルトは10年以上前に東京フェンサーズの八木さんに頂いた物です。「ハンガリーから輸入業者がサンプルとして入れた一品モノ」です。私はそのヒルトに一目惚れして、譲って頂きました。
サブ剣用に同じヒルトが欲しい前々から思っていました。
ハンガリー製ということで恐らくPBTの製品と思っていました。ですが、ネットの画像ではよく判りません。現行のPBTの実物を見たいとずっと思っていました。
早速、サテライトショップで「エペのピストルグリップ見せて」とお願いします。
差異があります。
私の持っているものと違います。
「十数年前のハンガリー製のヒルトを使っています。これです。同じものを探しています…」「これ、ほとんど一緒よ。」って言ってきます。思わず買ってしまいました。
結局、同じヒルトは見つかりませんでした。買ってしまったヒルトは使ってみましたが・・・・。
⇒イマイチ、合いません。お蔵入りです。・・・・・・・
ボディコード その1
試合の2日前、10/2にサテライトショップで、ボディコードも買いました。
私がヴァルナに持っていったボディコードは1年前に買ったレオンポールのものと15年以上前に買った東京フェンサーズオリジナルのものです。
15年前のコードは経年劣化の心配があります。1本、現地で買うつもりでした。ついでに、フルーレのコードも1本しか持っていないので買うつもりでした。
予定通り、エペとフルーレのコード各1本買います。
48ユーロです。
ブルガリアの通貨レヴァは、ほぼ2レヴァ=1ユーロです。
実は48レヴァと勘違いして、頭の中で円換算してしまいました。
買った直後に気が付きました。「日本で買うより高い」
一瞬、返品しようかと思いました。
でも、フルーレのコードはともかく、エペの予備は必要です。
後から聞いた話では、今回、出店していたのは、PBT本体ではなく、ブルガリアの代理店で、そのため、高いとのことでした。
エペ剣も1本作ろうかと思っていましたが、もうサテライトショップでは、なにも買いません。
ボディコード その2
ホテルでPBTのボディコードをソケットにつないでみます。
入りません。レオンポールのコードと比べてみます。明らかにPBTのコードのほうが太いです。(おまけに断面は四角です。)
無理やり入れます。
ソケットはレオンポールの軽量ソケットを使っています。レオンポールの通常のソケットが27g、それより33%軽くて、300円程度高いソケットです。
約300円で10g弱を軽くする効果は微妙ですが、少しでも軽くしたくて使っています。
耐久性より軽さを重視した作りになっているので、ボディコードの抜き差しには、壊さないよう気を使います。
特に抜くときはソケット本体をしっかり押さえて抜く必要があります。
無理やり突っ込んでしまったPBTのコードは、なかなか抜けません。気を使いながら、何とか抜きます。
翌日、他の日本人選手とファイティングをします。レオンポールのコードを装着します。
ファイティング前のガードチェックで、相手が私のガードを突くとランプがつきます。
試合前日の夕方なので少し慌てます。コードやソケットを確認していると、相手の選手が
「ブカブカじゃん」と一言、言います。PBTのコードで、広がってしまったソケットは
レオンポールのコードが使えなくなってしまいました。
予備を買ったら、そのために1本、駄目になってしまいました。
結局、予備のボディワイヤーは10/3に試合が終わった70代の選手にお借りすることにしました。
試合前日に発覚したため、最悪の事態は免れました。
**それから3ヶ月後、レオンポールのコードを使ってみると、ガードを突かれてもランプはつかなくなっていました。
どうやら3ヶ月の間でソケットの穴の大きさは戻っていたようです。
とは言え、レオンポールのコードを使っている人が、剣の貸し借りをするときは要注意です。
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