Asian Veteran Fencing Championships Bangkok2017
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アジアベテラン バンコク 9/10個人戦

会場入りまで

試合開始が11時の予定です。昨日の状況では進行が遅れることが十分、予想されます。急いで会場入りする必要はありません。練習を多少多めにするにしても、渋滞を考慮しても8時のバスで十分です。
ゆっくり朝食を取ります。朝食は・・・ 残念でした。まずいわけではないですが、「タイ料理」らしいものはライスヌードルだけです。 タイ料理を思い切り食べようと思っていた私には物足りません。 ライスヌードルも・・・まずくはないですが、日本のタイ料理屋の平均点のちょっと下くらいでしょうか・・・。
7時45分くらいにバスに乗ります。日本チームメンバ数人と一緒に乗ります。 アジアカデに参加する日本の子供たちも乗っています。前回のマニラ大会でも同様してたが、 日本チームは他国に比べて初動が早く、バスに一番乗りするのはいつも日本チームです。
8時になってもバスは出ません。そのうちマレーシアの女子選手が乗ってきます。 足元は・・NIKEのフェンシングシューズを履いています。 以前、ブルガリアからAddidasダルタニアンを履いたまま、飛行機に乗ったアメリカ選手を見たときは 驚きました。今回は、ホテルから十数キロ先の試合会場まで行くだけですので、フェンシングシューズを 履いたまま移動する人がいるのは驚くことでもありません。私は絶対、やりませんが・・・・。 次にオーストラリアの選手が数人乗ってきます。この時点で8時15分くらいです。 やっと出発します。オーストラリアの選手が大声で「止めて、まだ乗る人がいる。まだ出発時刻じゃないじゃない」というようなことを言います。 私と同室の方が間髪入れずに、落ち着いた声で「いっつ、えいとおくろっくばす」と言います。 オーストラリア選手はそれで納得して、携帯でチームメンバに「遅れていた8時のバスに乗っちゃった。8時半のバスで来て」と連絡します。「私と同室の方」は私よりは英語ができますが特別上手なわけでもありません。ですがこのような状況での瞬発力、相手を納得させる能力は流石に[日本有数の高名な経営者」です。このあたりはフェンシング以上にお見事です。 バスの中では「世界の○○さん」が大声でご自分の葬式は「派手にやってほしい」という話をされ、ベテランメンバ数人で盛り上がってしまいました。日本語の通じない方々には若干、迷惑だったかもしれません。日本語の通じるカデの選手たちには、思いっきり迷惑だったような気がします。バスは昨日とまるで違うルートで会場に向かいます。渋滞を避けるための遠回りです。昨日は移動距離17.2Kmで時間は57分、この日は移動距離24.6Kmで時間は38分です。

試合開始まで

現地到着前に告知はなかったのですが、この日はガラパーティがあるとのこと。しかもパーティはディナークルーズです。主催者としても昨日のように試合終了が深夜になるわけにはいきません。その為・・・・カデ試合を後回しにしてベテランの試合を優先して実施するという暴挙(?)に出ます。 暴挙に出た結果、結局、決勝近くまで勝ち続けた人は参加出来ませんでした。当初はホテルに○時と言っていたのが結局、大半の方は会場から直行になったようです。 私は勝ち残ったわけではないですが、会場から臭いまま行くのも嫌でしたし、同行者が決勝まで残ったので、パーティには参加しませんでした。

試合は私とは別の年代から始まりました。当初予定の11時には始まりませんでしたが、前日と比べれとスムーズな進行です。(カデの子供たちは待たされていますが・・・)2年前にマニラで戦ったシンガポールの選手やイランの選手がいます。イランの選手に挨拶すると、「いっつ、まい、わいふ」と隣にいる女性を紹介してくれます。取り敢えず「日本の○○です。ご主人とは2年前にマニラで試合しました。ご主人はめっちゃいいやつだよね。」と取り敢えず褒めておきます。

予選プール

試合が始まります。私のプールは6人プールで香港2名、タイ、マレーシア、台湾各1名です。 最初の相手はマレーシアの選手、どこから見てもヨーロッパ人です。 私より20cm弱、背が高い左利きの選手です。アタックを仕掛けてきますが、最終ラインは外側からファントもしくはフレッシュだけのようです。 最初のポイントは試合開始から1分半程度のところで相手のフレッシュにシクストのパラッドリポストで私が取ります。 次に同じような攻撃にパラッドが遅れ、相手の得点です。さらに同じような攻撃にダッキングコントルをします。決まったつもりでしたが、相手のランプだけがついています。 もう一度、同じ攻めです。今度はシクストのパラッドリポストが決まりました。2-2です。
最後に、もう一度、同じようなアタックがきます。今度はパラッドが遅れ、決められてしまいます。時計を見ると残り0.8秒・・・。2-3で初戦を落とします。

次は香港の選手です。 相手のアタックに気持ちよく下小手へのコントルが決まります。相手は攻め急ぐタイプです。相手のアタックにコントルを合わせて2回ドゥーブル、 もう一度、下小手にコントルが決まります。楽に4-2になりました。残り30秒、勝てそうです。ところがたて続けにアタックを2本、決められてしまいました。 4-4でタイムアップ、プライオリティは私です。最後は相手のフレッシュにコントルシス、パラッドは決まりましたが、突っ込んでくる相手にリポステを返せず、 角度をつけたルミーズを決められてしまいます。
勝てそうな相手2人に1点差で連敗です。嫌な感じの負け方です。
初戦の相手のマレーシア選手が私に声をかけてきます。「今朝、コーヒー飲み過ぎじゃないの?」・・・なにを言いたいのか全くわかりませんが、コーヒーは4杯飲みましたので、「たくさん飲んだ」と答えます。「そうだろ、ガチガチ(確かso tensingと言っていたような・・・・)だよ」と言ってきます。コーヒーを飲んでも「ガチガチ」にはならんだろと思いながらも、そう言われると、確かに力が入りすぎているような気がします。

次も香港の選手です。 相手のアタックが決まり、0-1、次はコントルで1-1、下小手が気持ちよく決まり2-1、相手のアタックに合わせて、ドゥーブルで3-2、 またまた相手のアタックが決まり、3-3、カルトのパラッドが決まり4-3、このあたりで見切ったつもりでしたが、アタックを決められ4-4 ドゥーブル一回の後、コントルが決まり、やっと1勝できました。 マレーシア選手のアドバイスのおかげで、先の2試合よりリラックスできていました。 マレーシア選手の奥さんらしき人に「彼はめっちゃいいやつだよね。」と取り敢えず言っておきました。 それにしても、ここまで1本もアタックで取っていません。この試合でも、足を狙ったアタックをして、相手の靴に剣先が触れた感触はあるのですが、ポイントには至りません。まだまだ調子が上がってきません。

次はタイの左利きの選手です。 アタックで0-1、コントルで1-1、アタック2-1、コントル2-2でタイムアップ、プライオリティは私につきます。最後はシクストのパラッドリポステで3-2。 勝率5割に戻しました。

プールの最後は台湾の選手です。リポステとコントルで2-0、ドゥーブル2回で4-2、楽に勝てそうです・・・・・・。アタック3連発決められました。4-5で負けです。

終わってみるとすべて1本差。全敗する可能性もあったとも言えますが、全員、勝てないわけがない選手でした。リードしているのに、アタックを決められて追いつかれる展開ばかりで芸がなさすぎです。とにかくトーナメントまでに切り替えが必要です。

トーナメント

トーナメント初戦はプール3戦目で当たった香港選手です。 試合前の剣のチェックで、私の剣が不調です。ポイントを押すと、ランプがついたりつかなかったり安定しません。試合前に剣を調整した際、ポイントのビスを締め過ぎ、ショートさせてしまったようです。剣を変えます。 試合はプール同様、一進一退、6-6でタイムアップです。 プライオリティは私です。1分間近くポイントが入りません。残り数秒で相手が最後の攻撃を仕掛けてきます。フレッシュに対し、パラッドします。 ですが決まらず、体がぶつかったところでタイムアップです。 相手が審判になにか言っています。私は剣のチェックでイエローを受けています。最後に体がぶつかった際、見ようによっては、突かれるのを避けるために 相手の体を押さえつけたように見えたかもしれません。相手が執拗になにか言っています。もしかしたら、イエロー2枚で私の負けになるかと、審判に近寄ると "You won."と一言、言いました。なんとか勝ちました。
その後、相手が寄ってきます。「ビデオ撮っていただろ、後でもらえないか?」とのこと。メールアドレスを聞き、動画を渡す約束をします。 そして、もう一言、信じられない言葉が発せられました。「タイムアップで同点だったら、お前の勝ちになるなんて知らなかったよ。」と まだ納得できていない様子です。最後の執拗な抗議の理由が分かりました。そして脱力しました。

トーナメント2戦目です。 相手は台湾の選手です。 アタックで0-1、ドゥーブルで1-2、リポステで2-2、ドゥーブルで3-3、アタックで3-4、次に私のアタックが足に決まります。この日、唯一のアタックでのポイントで4-4、コントルで5-4ここで初めて先行します。アタックで5-5、コントルで6-5、相手はすぐに出てきます。一進一退の状況ですが、ここまで2分掛かっていません。 そしてこの後、相手のアタック5連発、第一セット2分40秒、6-10で終わります。 今回の遠征の最低限の目標はメダル1個・・・です。個人戦は消化不良で終わってしまいました。
相手の台湾選手はこの後、決勝で、私と同室の方に勝ち優勝します。
試合の進行は結局、遅れ、当日中に帰国のため、途中で試合をキャンセルした選手もいました。 帰りの送迎バスを確認する気にもならず、タクシーでホテルに戻りました。

試合後

この日はTeamJapan数人でホテルのレストランで夕食を食べます。
   
画像、左はマッサマンカレーですが、味はイマイチというか、今回タイで食べた中でこれだけが日本のタイ料理屋で出てくるものとは全く違う食べ物でした。 右のトートマンクンは美味しかったです。真ん中はよく覚えていませんが、マッサマンカレー以外は日本のタイ料理屋の平均点くらいの味でした。

参戦記録と観光ガイド

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